「桃の節句」ともいわれるひな祭り。
女の子の健やかな成長を願って。
<ひな祭りについて>
ひな祭りは、女の子の健やかな成長を願う春のお伝統行事です。
おひな様を飾って、桃の花や菜の花を活け、菱餅やひなあられをおひな様にお供えします。
ひな祭りの起源は、平安時代に貴族で流行した、「ひいな(雛)遊び」です。
「ひいな」は、紙人形を使った、元来素朴なものでした。
「ひいな遊び」には決まった日がなかったのですが、中国から伝わった五節句の一つ、「上巳(じょうし)の節句」と結びついたとされます。
お節句は汚れを祓う行事でもあります。
紙の人形に身の穢れを移し、これを水に流します。
ひな祭りに雛人形を飾って祝うようになったのは、室町時代以降とされます。
江戸時代に五節句の一つに定められ、広く庶民にまで広がっていきました。
参考文献:
『絵でつづる やさしい暮らし歳時記 暦でみる日本のしきたりと年中行事』 新谷 尚紀 (監修) 日本文芸社